暗号通貨ってなんぞ

トレードに飽きたので、暇な時に暗号通貨を他の人と違う角度で見ていきます。

ネットワーク目線で気になることのまとめ

どうもScamConinerです。

 

久々にこちらで書こうと思います。

と言ってもトレード結果とかじゃなく、ネットワーク目線で気になる点のまとめです。

22:30分くらいに、最後の方を修正。レイヤーの説明は、あんまり重要じゃないので、多分修正しません。 

23:00頃に順序の修正しました。

結論から書いときました。

 

既存IP網のレイヤーの役割

IP網はOSIモデルのレイヤー3にあたります。

レイヤー3のネットワーク目線で、いうなれば、物理層のレイヤー1、データリンク層のレイヤー2のネットワークは切れても問題ありません。

なぜなら経路のやり取りを、ほかのノードからレイヤー3のIP網で、ルーティングプロトコルにより得ているためです。

レイヤー3の経路で、レイヤー2と1は迂回が可能となってます。

 

レイヤー3では、ルーティングプロトコル上で、経路のやりとりを主としています。

GPSを使ったグーグルマップみたいなもんです。

知らない土地をグーグルマップなしで歩き回れないでしょ?

乗り換え案内とかも見ないとわからないでしょ?

 

レイヤー3網を混乱させれば、世界を混乱に落とし込むことができます。

混乱させる方法はそんなにコストがかかりませんし、リスクもそこまで大きくありません。

混乱させる方法は、最後の方に適当に記載しておきますが、今回の論点はそこではありません。


そんな中央集権的なネットワーク上のデータに、明示的な価値を持たせてしまったことが非常に気になっている点です。

 明示的な価値

暗号通貨は、現状BTC経由で、取引所で交換が可能となっています。

Fiatとの交換が非常に明示的な価値となっています。

Fiatがあれば、何でも買えますからね。

 

私が恐れていることは、Fiat換算での

・ネットワークへの攻撃コスト

・暗号通貨への攻撃コスト

・暗号通貨から流出する量

上記3点の比率が、暗号通貨から流出する量が特筆して多くなることを恐れています。

 

それはなぜかというと、

 ネットワークへの攻撃≒暗号通貨への攻撃

となりうるからです。

 

その際、ネットワークへの攻撃が、直接暗号通貨の価値の棄損へ動くのであれば、

暗号通貨がいくら分散的であっても、その基盤であるネットワークへの攻撃が、

非常にコストが低く実現可能な攻撃、暗号通貨への非常に簡単な攻撃手段となります。

ネットワークの安定性の破壊

ネットワークへの攻撃が行われる≒ネットワークの安定性が、上に乗るものへの攻撃により棄損される。

信用により成り立っているネットワーク上に、データの価値を明示的にを乗せることにより、既存ネットワークへの攻撃が起きうるのであれば、

暗号通貨は排斥しなければ、ネットワークの安定性がなくなる可能性を提言します。

 

それは、ネットワーク上で提供されている、分散型サービスが無価値となる未来です。 

 

その未来は、各種暗号通貨の目的とするデジタルインフラの未来を、暗号通貨自体がつぶしている状況となるのではないか、と考えています。



ここより下は、ネットワークがどう成り立っているかの、概要です。

見たい人だけみてください。

 

ネットワークのそもそもの概要

ネットワークの各レイヤーごとに網があります。

①物理伝送網

②レイヤー2伝送網

③IP網

簡単に概要を書いていきます。

①物理伝送網

国内物理伝送路は、もともと、国が推し進めてきているものです。

日本国内を、光ケーブルでひたすらつなげてます。

 

拠点間を物理的な接続を行いますが、ISP等、上で使う企業等は、新しく拠点間接続用のケーブルを引いてもらうのは、

沖縄ー東京間とかの海をまたぐような場合、非常に大きな投資となります。

 

攻撃は簡単で、拠点を爆撃でもしましょう!

 って話になるので、拠点情報は秘匿されています。

 

http://www.ntt.co.jp/saitai/img/2014/ntt_group_img03_01.gif

NTT Home Page > 社会環境活動・災害対策 > NTTグループにおける災害対策の取組み > NTTグループの災害対策 > ネットワークの信頼性向上

 

一本の物理伝送路を複数にする技術が多重化技術です。

伝送路の末端通しに、多重化装置を置くことで、物理伝送路を、複数にすることができます。

光ケーブルで使われる伝送路は、WDM装置が主流です。

ここについては、特に海をまたぐ場合等の長距離拠点間通信時に使われます。

 

 

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NTTとNEC、富士通が超高速光伝送の実用化目指し共同開発 :日本経済新聞

②レイヤー2伝送網

一番一般の人がかかわりの大きいレイヤー2伝送網は、NTTが提供する、NGN網です。

ネクスト回線はNGN網を通っています。

NGN網経由で、ISPのIP網へ抜けていくサービスとして、各ISPキャリアが提供している光ネクストサービスは提供されています。

 

レイヤー2網は、あくまで外から見た、レイヤー2網のため、実際には、網はL2VPNで末端をL2回線を作り上げています。

同様な形で、L2IX事業を提供している業者があり、NGNと同様、末端から末端までの通信をレイヤー2で提供する(でっかいL2SW的な感じです)サービスがあります。

 

この中身は、IP網で動いている場合と、品質上、同期通信を使ったネットワーク上に作られている場合があります。

IP VPNはIP網上にL2ネットワークを作ってます。

TDMを使った同期通信の場合、IP網からの影響が少なく、TDM伝送網を通らせ提供しています。

IP網と違い、TDM網は経路交換をしない為、経路について、L2網内に、明示的に作るため、非常に高価かつ、高品質で、メンテナンス時も、断なし切り替えにより、1msの断も許されない場合に使用しています。

IP VPNは、数msの切り替えは、許容範囲内としている場合に使われます。

 

L2は、閉塞網と考えたほうがよく、L1かL3への攻撃で破壊可能です。

L2のアクセス拠点は、L1の伝送拠点と違い、あまり秘匿はされていません。

http://ascii.jp/elem/000/000/674/674872/fig02-01_588x.jpg

http://ascii.jp/elem/000/000/647/647620/

③IP網

どの暗号通貨も、現状、IP網上にあることが大前提となってます。

ISPが持つBGP ASをトランジット、ピアごとの契約に沿って、経路のやり取りをしています。

IPアドレスの付与を、JPNIC等のIP付与団体が国、ISP単位付与することで、混乱なく提供できています。

 

Tier1AS、ピア契約で、すべての経路が集まるところで、

全世界で10程度のISPがTier1とされています。

 

L3は経路網なので、Tier1への攻撃が、全世界への影響をもたらします。

攻撃の種類もいっぱいあり、いくらでもやりたい放題です。

論理なので、日本からでもいろんな国のノード向けに、変な経路出して混乱させることは簡単です。

絶対にやらないようにね。

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wakamonog6 インターネットの裏側の仕組み